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中国の食品ロス削減に向けた取り組み

公開日: 更新日:2023.12.22
中国の食品ロス削減に向けた取り組み

こんにちは。広報の山本です。

 

シリーズでお届けしている

食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。

 

第6回目となる今回は、【中国】です。

 

今や世界第二位の経済大国となった中国。

 

日本の約25倍もの広大な土地に、

およそ14億人の人々が暮らしています。

 

多様な食材を生かしきる、

中国料理の探究心が世界を魅了する一方、

近年では、食の安全性が問題視されるなど、

中国の「食」を取り巻く環境は、

様々な注目を集めています。

 

そんな中国の食品ロス事情は、

どのようになっているのでしょうか。

中国の食品ロスへの取り組み

中国の食品ロス事情

そもそも、中国で食品廃棄物が発生する背景には

・たくさんの料理でおもてなしをする文化が根付いている

・料理を残すことがテーブルマナーとされている

・外食文化が発展しており、屋台などでたくさんの料理が売られている

といった要因があり、家庭でも飲食店でも

「食べ残し」としての食品廃棄物が、

多く発生してしまうと言われています。

 

中国の食堂

では、このような課題に対し、

中国ではどのような取り組みが行われているのか、ご紹介します。

 

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【取り組み紹介①】中央八項規定(習八条)

・官僚等の「ぜいたくを禁止した」八つの規定

(習近平国家主席が2012年に制定)

・その中で接待飲酒を禁止したり、宴会をビュッフェ形式にすることを奨励

・しかし、現状では2012年から5年間で26万人以上が違反

(八つのいづれかに違反した人数)

 

出典:RecordChina、2017

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【取り組み紹介②】光盤運動

・民間で起こった食べ残し撲滅運動

・光盤=「きれいに食べきったお皿」を意味する

・完食したお皿の写真をSNSに投稿することが一種のブームに

・運動に付随し、ハーフサイズの料理を提供するレストラン(一部の市)

もあったが、現在はほとんど行われていない

 

出典:「光盤運動」VS「中国式食べ残し」(CRLonline)

 

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中国が食品ロスを削減させるには?

以上、中国で行われている食品ロス削減対策を2つご紹介しましたが、

 

どちらも、なかなか成果に結びついていないのが現状です。

 

食べ残しがテーブルマナーとされるなど、

古くから根付く食文化が与える影響も大きく、

中国で食品ロスを削減するためには、

 

みんなできれいに食べきろう!

 

という意識転換を、

国民全体で共有することが重要だと言われています。

中国で体操をする人たち

また、食品ロスを削減すれば、

経済的なメリットがあるなど、

経済的動機づけを促す仕組みの必要性も伺えます。

 

今、中国に求められていることは、

政府や民間企業、そして家庭や個人においても、

まずは食品ロスの問題としっかり向き合い、

食品ロスを減らすためにできることを、

それぞれの立場で考え、

行動に移していくことだと言えるのではないでしょうか。

 

参考:「食べ残しに関する日本と中国の大学生の意識調査」、2019

 

第1回:世界の取り組みーフィンランドー

第2回:世界の取り組みーデンマークー

第3回:世界の取り組みーイギリス・ドイツー

第4回:世界の取り組みーアメリカー

第5回:世界の取り組みー韓国ー

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この記事を書いた人

中角

関西学院大学総合政策学部卒業。
カンボジアの現地企業にて、ゼロウェイスト関連の仕事に従事したのち、ロスゼロの広報担当として社内のことやSDGsについて発信しています。
趣味は犬と戯れること。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。