広報の山本です。
シリーズでお届けしている
食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。
第1回目から第4回目までは、
ヨーロッパやアメリカの取り組みを見てきましたが、
第5回・第6回目は、
お隣の国【韓国】と【中国】の食品ロス事情をご紹介したいと思います。
実は、世界の食品廃棄物の発生量を地域別に見た場合、
「韓国・中国・日本」、この3か国が
世界最大の割合を占めているというデータもあります。
(kcalベース:2009/出典:Reducing Food Loss and Waste, 2013)
そのため、韓国・中国・日本が、
食品ロス削減に向けてしっかりと取り組んでいくことは、
世界的に見ても、大きな意義を持つと言えますね。
ということで!
まずは【韓国】の取り組みを見てみましょう!
【韓国】
そもそも、韓国で食品廃棄物が発生する背景には
・たくさんの料理でおもてなしをする文化が根付いている
・「パンチャン」と呼ばれる副菜が数多く食卓にあがる(家庭や飲食店でも)
といった理由があり、
「食べ残し」としての食品廃棄物が、多く発生してしまうと言われています。
画像上の小皿が「パンチャン」
では、このような課題に対して
韓国ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。
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【取り組み紹介①】生ゴミ従量課金制
・生ゴミの排出者が、排出した量に応じて料金を支払う
・飲食店:生ゴミ回収車
(1)飲食店は専用の容器に生ごみを入れておく
(2)生ごみ回収車が回収にくる
(3)専用の容器についたタグを、回収車の端末で認識
(4)排出量と排出者を管理
・共同住宅(アパートなど):回収ステーション
(1)利用者は専用のIDカードと生ごみをもって回収ステーションへ
(2)ゴミ箱についた端末にIDカードをかざす
(3)ゴミ箱の扉が開いたらゴミを捨てる
(4)ゴミ箱が自動的に排出量を測定
(5)再度IDカードをかざすと排出量と排出者が記録される
出典:「韓国RFIDレポート」 2011、
THE STRAITS TIMES 2016
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【取り組み紹介②】ZERO FOOD WARTE
・生ゴミ従量課金制を推進するための「生ゴミ減量コンテスト」
・自治体や飲食店などから「生ゴミ減量実践例」と、
生ゴミ減量のための「アイデア」の応募を行う
・パンチャンをバイキングで提供し、生ゴミを削減した実践例などが入賞(2016)
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取り組み①の「生ゴミ従量課金制」は、
大きく、2つのメリットがあると言われています。
一つは、自主的な生ごみの削減を促進できるということ。
生ゴミをたくさん出せば、その分コストがかかる、
反対に、生ゴミを削減すれば、経済的メリットが享受できるということで、
積極的に生ゴミを減らそう!という流れになるのは合点がいきます。
そして、もう一つが、リサイクルへの活用です。
生ゴミだけを綺麗に収集することができるため、
スムーズなリサイクルが可能となり、
ペットフードなどに再活用されています。
画像は生ゴミを資源化できるフードプロセッサー
このように、韓国では【食べ残し】に焦点を当て、
確実に削減するための取り組みが積極的に行われてるのです。
この他にも、様々な取り組みが行われていますので、
気になった方は是非調べてみてくださいね!
次回は【中国】の取り組みをみてみましょう!
第4回:世界の取り組みーアメリカー
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ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する
食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ
食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。
日本に溢れる「もったいない」を
ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、
次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。
また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を
メインとして取り組んでいます。
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