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韓国の食品ロス削減への取り組み【世界の食品ロス事情】

公開日: 更新日:2023.12.22
韓国の食品ロス削減への取り組み【世界の食品ロス事情】

広報の山本です。

 

シリーズでお届けしている

食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。

 

 

第1回目から第4回目までは、

ヨーロッパやアメリカの取り組みを見てきましたが、

 

第5回・第6回目は、

お隣の国【韓国】と【中国】の食品ロス事情をご紹介したいと思います。

 

韓国の宮殿

 

実は、世界の食品廃棄物の発生量を地域別に見た場合、

「韓国・中国・日本」、この3か国が

世界最大の割合を占めているというデータもあります。

(kcalベース:2009/出典:Reducing Food Loss and Waste, 2013

 

そのため、韓国・中国・日本が、

食品ロス削減に向けてしっかりと取り組んでいくことは、

世界的に見ても、大きな意義を持つと言えますね。

 

 

 

ということで!

まずは【韓国】の取り組みを見てみましょう!

 

 

【韓国】

 

そもそも、韓国で食品廃棄物が発生する背景には

 

・たくさんの料理でおもてなしをする文化が根付いている

・「パンチャン」と呼ばれる副菜が数多く食卓にあがる(家庭や飲食店でも)

といった理由があり、

 

「食べ残し」としての食品廃棄物が、多く発生してしまうと言われています。

 

画像上の小皿が「パンチャン」

 

では、このような課題に対して

韓国ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。

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【取り組み紹介①】生ゴミ従量課金制

・生ゴミの排出者が、排出した量に応じて料金を支払う

 

・飲食店:生ゴミ回収車

(1)飲食店は専用の容器に生ごみを入れておく

(2)生ごみ回収車が回収にくる

(3)専用の容器についたタグを、回収車の端末で認識

(4)排出量と排出者を管理

 

・共同住宅(アパートなど):回収ステーション

回収ステーション 回収ステーションを使っている人

(1)利用者は専用のIDカードと生ごみをもって回収ステーションへ

(2)ゴミ箱についた端末にIDカードをかざす

(3)ゴミ箱の扉が開いたらゴミを捨てる

(4)ゴミ箱が自動的に排出量を測定

(5)再度IDカードをかざすと排出量と排出者が記録される

 

出典:「韓国RFIDレポート」 2011、

THE STRAITS TIMES 2016

 

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【取り組み紹介②】ZERO FOOD WARTE

・生ゴミ従量課金制を推進するための「生ゴミ減量コンテスト」

・自治体や飲食店などから「生ゴミ減量実践例」と、

 生ゴミ減量のための「アイデア」の応募を行う

・パンチャンをバイキングで提供し、生ゴミを削減した実践例などが入賞(2016)

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取り組み①の「生ゴミ従量課金制」は、

大きく、2つのメリットがあると言われています。

 

 

一つは、自主的な生ごみの削減を促進できるということ。

 

生ゴミをたくさん出せば、その分コストがかかる、

反対に、生ゴミを削減すれば、経済的メリットが享受できるということで、

積極的に生ゴミを減らそう!という流れになるのは合点がいきます。

 

 

そして、もう一つが、リサイクルへの活用です。

 

生ゴミだけを綺麗に収集することができるため、

スムーズなリサイクルが可能となり、

ペットフードなどに再活用されています。

 

生ゴミを資源化できるフードプロセッサー

画像は生ゴミを資源化できるフードプロセッサー

 

 

このように、韓国では【食べ残し】に焦点を当て、

確実に削減するための取り組みが積極的に行われてるのです。

 

この他にも、様々な取り組みが行われていますので、

気になった方は是非調べてみてくださいね!

 

次回は【中国】の取り組みをみてみましょう!

 

 

 

参考:韓国における食べ残しに関する食品廃棄物制度の分析

 

 

第1回:世界の取り組みーフィンランドー


第2回:世界の取り組みーデンマークー


第3回:世界の取り組みーイギリス・ドイツー


第4回:世界の取り組みーアメリカー

 

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ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する

食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ

食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。

日本に溢れる「もったいない」を

ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、

次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。

また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を

メインとして取り組んでいます。

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この記事を書いた人

中角

関西学院大学総合政策学部卒業。
カンボジアの現地企業にて、ゼロウェイスト関連の仕事に従事したのち、ロスゼロの広報担当として社内のことやSDGsについて発信しています。
趣味は犬と戯れること。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。