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特集!! クリスマスのフードロス

公開日: 更新日:2023.05.11
特集!! クリスマスのフードロス

こんにちは、広報の牧です。

街にもイルミネーションが灯って

クリスマス一色の季節になってきましたね。

今日はクリスマスの裏側をのぞいてみます

キャンドル

いきなりですが、問題です!

ある食品リサイクル工場に1日に運び込まれる

ケーキの量がどれくらいか分かりますか?

①100~200kg

②250~350kg

③400~500kg

正解は...

③400~500kgです Σ(・□・;)

5号のケーキ(4〜6人分)を

1つ900gとすると、

440個から550個ほどの量になります。

これは2018年12月26日の yahoo news

報道されたものなのですが、

こちらで紹介された食品リサイクル工場は

処理をしたうえで、豚のエサとして再利用しているそうです。

こんなにたくさんのケーキが捨てられているなんて

思ってもみませんでした。

いちごケーキ

このような状況を受けて今年、

ファミリーマート は

2019年のクリスマスケーキを

完全予約制にしたんです!

私は2019年11月21日にNHK NEWS WEB

報道されたのを見て、調べてみました。

ファミリーマートはクリスマスケーキ以外にも

「土用の丑」向けのうな重などで

予約販売を行っていて、

売上は2割ほど減ったものの

仕入れや廃棄の費用が減ったことで、

店舗の対象商品の利益は7割も上がったのだそうです!

(2019年11月21日のNHK WEB NEWSより。)

伸びているグラフ

予約販売は、買い手にとっては

確実にその商品を手に入れられる

売り手にとっては利益をアップさせる 

というメリットで

WINーWINの関係ですよね(*´▽`*)

この流れが広まったら、クリスマスに限らず

季節のイベントの食品ロスが減るのかもしれませんね。

ここまで調べてみて、

ケーキ屋さんからみたフードロス って

どんな感じなんだろう?と考え、

今回はケーキ屋さんにインタビューしてきました(*´◒`*)

インタビューする人とされる人

今回、協力して頂いたお店は

町のケーキ屋さんデパ地下のケーキ屋さんです。

この町のケーキ屋さんは私の地元のお店なので

協力して頂けて本当に嬉しかったです( *´艸`)

それではインタビューに移っていきます。

町のケーキ屋さん→(町)

デパ地下のケーキ屋さん→(デ)で表していきます。

Q1. 

普段のケーキや焼菓子の食品ロスはどれくらいですか?

A1. 

(町)ケーキの食品ロスは5%くらいで、焼き菓子はほぼないですね。

(デ)日によりますが、多い日のケーキの食品ロスは段ボール1箱分くらいです。

なるほど、なるほど _φ(・_・

お菓子の箱が積みあがっている

Q2.  

クリスマスシーズンはどれくらいのケーキが捨てられてしまいますか?

A2.  

(町)クリスマスケーキの食品ロスはありません。

基本は予約で、店頭販売は販売状況を確認しながら 追加生産しているので、

食品ロスはありません。

(デ)24日の食品ロスはありません。(消費期限切れの商品がなく25日に繰り越せるため)

2018年の25日は50台のケーキが捨てられました。

なるほど...去年のクリスマスは

50台分のケーキが食品ロスになってしまったんですね。

確かに、25日を過ぎると、クリスマスケーキを買う人は

ほとんどいないですもんね。

でも、本来はまだまだ食べられるもの。

Q3.  

ケーキや焼き菓子が捨てられてしまう理由や基準は何ですか?

A3.  

(町)主に消費期限切れです。当店の基準で廃棄にしています。

(デ)消費期限切れ販売期限切れなどです。

「販売期限切れ」ってあまり聞いたことがない言葉ですよね。

農林水産省によれば、

「販売期限」は、消費者が購入後、賞味期限内に

適切に消費される期間を確保するために設定。とされています。

つまり、私たち消費者が賞味期限内に食べるためのルールなんです。

製造日から賞味期限の図
日本では、この賞味期限を守って販売するという商習慣である、

1/3ルールというものがあります。

これを守ると、どうしても買い手に届くまでに

まだまだ食べられる食品が捨てられてしまうんですね(/ _ ; )

クリスマス商品を売るお店
ケーキのフードロス量を減らすための工夫はありますか?

A4.  

(町)生産量の調節です。工場直結なので、調整が出来ます。 

(デ)喫茶のある店舗に販売期限切れになった商品を渡したり

多店舗との商品のやり取りをしています。

他にも、受注販売をしたり、期限の近づいているものを

目立つところに置くなどしています。

双方のお店の違いが持つ強みを活かして、

出来るだけロスを減らすようにしているんですね(*‘∀‘)

いろいろなケーキ

Q5.  

消費者が食品ロスを減らすことができる行動はありますか?

A5.  

(町)しいて言うならケーキの消費量を増やすことでしょうか?

(デ)多めに買わず、丁度いい量を買うこと

保存する場所を確保することですね。

これは「買ったケーキを食べきる」

ということにつながりそうですね( ´∀`)

ケーキの盛り合わせ

最後に協力して頂いたお店の方からのメッセージをご紹介します!

(町) ケーキを予約した場合はケーキは生ものですので、

予約した時間にご来店頂きたいです。

作りたての美味しい状態で食べて頂きたいです。

(デ) 店の厨房で作ったものが捨てられるとつらいし、

大量のケーキをゴミ箱に捨てるのは心が痛みます。

少しでもおいしく食べて頂きたいです。

「美味しくケーキを食べてほしい」という想いが伝わってきます。

ハートを手渡すひと

フードロス というと、「もったいない」

というキーワードと結びつけがちですが、

作り手の方々の想いを想像したら、

買い手側の責任 考える必要があるのではないでしょうか。

SDGsつくる責任つかう責任とはこういうことかもしれませんね。

SDGsのつくる責任つかう責任

今回調べてみて、

消費者として

責任を持って行動する必要があるのではないか

と感じました。

具体的には、

①予約を活用して、必要な分だけ注文する。

②買ったものは責任を持って食べきる。

ということです。

クリスマスケーキを通じて

食品ロスについて

考えるきっかけになったら嬉しいです(´∀`)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

中角

関西学院大学総合政策学部卒業。
カンボジアの現地企業にて、ゼロウェイスト関連の仕事に従事したのち、ロスゼロの広報担当として社内のことやSDGsについて発信しています。
趣味は犬と戯れること。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。