シリーズでお届けしている
食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。
第4回目となる今回は【アメリカ】です。
アメリカは「世界の食料庫」と呼ばれるほどの農業大国、
大量に生産した分、大量に廃棄されているのでは?
と思ってしまいますが、
どのような取り組みが行われているのでしょうか。
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【取り組み紹介①】「DC Central Kitchen」
【特徴】
・食品ロスとホームレスの削減を同時に解決するための取り組み
・食品ロスを集め調理したものをホームレスの方などに届ける
・調理するのは元ホームレスの方など、プログラムを受ければ食品分野に就職できる仕組み
【取り組み紹介②】ドギーバッグの使用
【特徴】
・外食での食べ残した食品を持ち帰ることができる
・ドギーバッグの多くは店舗側が用意している
・持ち帰った食品に問題があっても持ち帰った人の自己責任という考えが徹底されている
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アメリカでは、年間約7000万tの食品が廃棄されているとの調査結果もあります。
(米農務省推計,2010 NHK NEWS WEB出典)
約10年前の推計とは言え、やはり破格の廃棄量には驚きを隠せません。
ただ、食品ロス削減への対策方法は【ユニーク】かつ【大胆】で、
【堅実的】でもあるように思います。
そして、最後に紹介したドギーバッグですが、
実は日本でも普及活動が行われています。
しかし、
高温多湿の日本の気候では食中毒の危険性が高まるといった物理的な問題と、
「持ち帰ったもので何か問題がおこれば店舗のせい」にしてしまいがちな、
日本人特有の責任転嫁の文化も重なり、
日本での普及はなかなか難しいとの指摘がなされています。
様々な問題はあるにせよ、
誰もが始めやすい取り組みであることは確かです。
日本でも少しづつ普及が進めばと思いますね。
出典: NHK NEWS WEB/Foodist Media