買い物に行って、買った食材。買ったはいいものの、新鮮なうちに使い切れず、なくなくダメにしてしまう...なんて経験はありませんか?
新鮮な食材が、少しでも長持ちしてくれたら、嬉しいですよね。
保存袋や保存方法で食材の寿命は変わってきます。このブログでは、「鮮度保持袋」についてご紹介したいと思います。
野菜が腐る理由
微生物の活動
バクテリアやカビなどの微生物が野菜に付着し、繁殖することで分解が進みます。これにより、野菜が腐敗します。特に湿度や温度が高い環境では、微生物の活動が活発になります。
エチレンガスの影響
多くの果物や野菜はエチレンガスを放出します。エチレンガスは熟成を促進するため、特にエチレン感受性の高い野菜は、他のエチレン生成食品の近くに置かれると早く劣化します。
酸素と湿度
酸素が多い環境や湿度が高い環境は、野菜の呼吸を活発にし、劣化を早めます。適切なガス透過性の袋や湿度調整が重要です。
機械的損傷
輸送や取り扱い時の物理的なダメージにより、野菜の細胞壁が破壊され、そこから微生物が侵入しやすくなります。傷ついた部分は特に早く腐敗します。
温度の不適切な管理
野菜は適切な温度で保存する必要があります。冷蔵保存が必要な野菜を常温に放置すると、劣化が早まります。
水分の損失
乾燥した環境で保存すると、野菜が水分を失い、しおれてしまいます。水分が失われると、野菜の細胞が収縮し、鮮度が低下します。
鮮度保持袋を活用しよう
鮮度保持袋を使用することで、これらの腐敗原因を抑えることができます。
鮮度保持袋とは
鮮度保持袋とは、食品の鮮度を長持ちさせるために使用される特殊な袋のことです。
袋の素材が適度にガスを通すことで、内部の酸素や二酸化炭素のバランスを保ち、食品の劣化を遅らせます。一部の鮮度保持袋には抗菌加工が施されており、食品に付着する菌の繁殖を抑える効果があります。
また、果物や野菜が放出するエチレンガスを吸収する機能を持つ袋もあり、これにより熟成を遅らせます。
鮮度保持袋の魅力
【食品の鮮度維持】
食品の鮮度を長く保つことで、味や栄養価を維持します。これにより、食品の品質を高く保つことができます。
【食品ロス削減】
食品が長持ちするため、腐敗や劣化による廃棄を減らすことができます。これにより、家庭や店舗での食品ロスを減少させることができます。
【コスト削減】
食品を長持ちさせることで、頻繁な買い物や食品の無駄を減らし、結果として家計や経営コストの削減につながります。
【便利で簡単】
鮮度保持袋は使いやすく、特別な準備や手間がかかりません。食品を袋に入れて封をするだけで効果が得られます。
【抗菌効果】
抗菌加工が施された鮮度保持袋は、食品の表面に付着する細菌の繁殖を抑えるため、食品の安全性を向上させます。
【湿度調整】
鮮度保持袋は内部の湿度を適切に調整するため、カビの発生を防ぎ、食品の乾燥を防ぐことができます。
【多様性】
鮮度保持袋は果物や野菜だけでなく、パン、ハーブ、冷凍食品など様々な食品に使用できます。
パンや焼き菓子:袋の素材が適度な湿度を保つことで、乾燥やカビの発生を防ぎ、食品の食感を保ちます。
ハーブやサラダ用野菜:湿度調整機能が特に役立ちます。
冷凍食品:冷凍庫での食品保存にも利用され、冷凍焼けを防ぎ、品質を維持します。
鮮度保持袋を使用する際に気をつけること
【正しい袋の選択】
食品の種類や保存方法に応じた適切な鮮度保持袋を選ぶことが重要です。果物、野菜用、冷凍用など、それぞれの用途に特化した袋を使用しましょう。
【食品の状態を確認】
鮮度保持袋に入れる前に、食品が新鮮であることを確認してください。すでに傷んでいる食品を入れても効果は期待できません。
【適切な封止】
袋の口をしっかりと閉じることで、袋内のガスや湿度の調整効果を最大限に発揮できます。ジッパータイプやクリップを使用して密閉することが推奨されます。
【温度管理】
鮮度保持袋は適切な温度で保管することが重要です。冷蔵が必要な食品は冷蔵庫で、冷凍が必要な食品は冷凍庫で保管してください。
【使用期限】
袋自体にも使用期限がある場合があります。特に抗菌加工が施されている場合や、エチレンガス吸収機能がある場合は、定期的に新しい袋に交換することが必要です。
これらの注意点を守ることで、鮮度保持袋の効果を最大限に活用し、食品の新鮮さを長持ちさせることができます。
実際どれぐらい変わる?
鮮度保持袋の効果は使用する袋の種類や保存する食品によって異なりますが、さまざまな検証結果から、通常では数日で腐敗する食材が、鮮度保持袋を使うと1週間以上持つという事例がたくさんあります。
私の実体験ですが、熟したマンゴーを鮮度保持袋に入れて冷蔵庫で保管したところ、1ヶ月後、問題なく美味しく食べる事ができました。
どこで買える?
近年、鮮度保持袋は様々な場所で販売されています。
スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターの日用品売り場やオンラインショップで販売されています。 また、100円ショップでも販売されており、お値段的にも手軽に買う事が出来るので、ぜひ皆さんも試してみてください。
日常には欠かせない食材を少しでも美味しく、長く保存し、少しでも多くの食品ロス削減に繋がることを願っています。
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