【高橋社長からのメッセージ全文】

弊社は先代が始めた昭和32年以来、抜き型を使用することにより、季節感を演出する特殊な形状をしたあられ作りを得意としています。木の葉、栗、桜、かになど30種ほどのかたちがありますが、金型に同じ形を配列した場合、どうしても隙間ができてしまいます。この隙間部分の製品にならない生地を「返し」といい、次の仕込みに蒸し返して使用するのですが、さまざまな制約がありやむを得ず文字通り「ロス」として廃棄することが頻繁にありました。

なんとかしてこの「返し」を捨てずに済む方法はないのか。これは抜き型を多用する弊社の長年の課題でした。一念発起して機械メーカーに蒸気を当てずに「返し」を生地として再生する機械を購入し、再生した場合でも食感・風味の劣化を防ぐことが可能になりました。そして同業者が年齢を理由に廃業することになり、そこにたまたま残っていた「三角形」の金型。この三角形の金型には1ミリの隙間もなく「返し」が全く出ない。

「是非とも譲ってください」とお願いしました。この2つを駆使すれば廃棄ロスがなくなり、おいしく食べられる商品をお客様に提供できる。そんな経緯で生まれた商品です。

まずロスゼロチームで試食しました。

「あっさり食べやすい味！」

「味が濃すぎず、ちょうどいい。」

「一気にパクパクいけそう」

「三角である“りゆう”を、わかりやすくお客様に伝えたいですね」

「わかりやすいネーミングにすると、コンセプトもうまく伝わりそうです」

「三角あられという名前はどうですか」

「そのまますぎますね。うーん、今ひとつ伝わらないです。」

「Re:You（りゆう）シリーズの仲間になるので、“りゆう”を使ったらどうでしょう。

トライアングルりゆうとか」

「おしゃれな名前だけど、アップサイクルとトライアングルがすぐに結びつかないです」

「もっとべたな名前がいいのかな」

「やっぱり、再生ボタンが映えるパッケージがいいですね！」

「素朴なあられという従来のイメージを少し変えませんか。」

「三角形をスタイリッシュに見せる、ということ？」

「袋の色は・・・黒だときついかなあ」

「ラベルはどこに貼れば、一番伝わりやすいかなあ」

「思いがこもった商品だから、ストーリー動画も作りましょうか」

などなど、たくさんの意見と、役割が生まれました。

パッケージングには高橋製菓さんも、全面協力してくださっています！