シリーズでお届けしている
食品ロス削減に向けた世界の取り組み紹介。
第2回目となる今回は【デンマーク】です。
首都であるコペンハーゲンは、前回紹介したフィンランドの首都ヘルシンキと並んで、
北欧の大都市とされ、洗練された美しさがとても魅力的です。
そんなデンマークではどのような取り組みが行われているのでしょうか。
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【取り組み紹介①】スーパーマーケット 「WeFood」
【特徴】
・廃棄食品を市場価格の30-50%引で販売している
・商品は期限切れの食器洗剤やチョコレートなど (定期的に青果品も並ぶ)
・曜日と時間が限定されているにも関わらず広く認知され積極的にお客が訪れる
【成果】
・2016年のオープンから2年間で3店舗へと拡大
・余剰食品販売数は2年間で250トン
【取り組み紹介②】フードシェアリングアプリ 「Too Good To Go」
【特徴】
・飲食店などで売れ残った食品を流通させるサービス
・利用者は現在位置から近いお店で売れ残った食品を予約
・貧困層を意識した価格設定になっており定価の半分以下になる場合も
【成果】
・2015年に開始して以来、約3年間でイギリスやオランダなど8か国で展開
・2年足らずで5000以上の店が参加、300万人以上がアプロをダウンロード、
250万食以上がレスキューされている
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フードシェアリングの火付け役となったアプリ「TGTG」は、
広範囲で売れ残った食品を探すこともできますが、
受け取り時間と場所が指定されていることから、
近隣のお店を利用するユーザがほとんどだそうです。
そのため、地域の余剰食品を地域内で食べ切る、
いわば地産地消の食品消費システムと言われています。
食品ロスは世界が抱える大きな課題ではありますが、
気負いせず、自分たちの地域からコツコツと、そして楽しく食品ロスと向き合っていく。
そんなデンマークの姿勢が伺えるようですね。
次回は【イギリス】と【ドイツ】の取り組みを紹介します!
出典:「地域による食品ロス対策の取組み ー海外事例からの知見と一考察ー」